RAIDの使用可能容量は、RAIDレベルによって大きく異なります。 同じ4台のディスクを使っても、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10では使える容量が変わります。 この記事では、RAID容量の考え方、各RAIDの計算式、具体例、注意点を初心者向けにわかりやすく解説します。
容量を重視するならRAID 0やRAID 5、安全性を重視するならRAID 1やRAID 6が候補になります。
RAIDでは、すべてのディスク容量がそのまま使えるわけではありません。 RAIDレベルによっては、ミラーリングやパリティのために一部の容量が使われます。
そのため、同じ8TBのディスクを4台使う場合でも、RAIDの種類によって使用可能容量は大きく変わります。
| RAIDレベル | 使用可能容量の考え方 | 特徴 |
|---|---|---|
| RAID 0 | ディスク数 × 容量 | 容量効率最大、冗長性なし |
| RAID 1 | 1台分の容量 | 安全性重視、容量効率は低い |
| RAID 5 | (ディスク数 - 1) × 容量 | 容量と安全性のバランスが良い |
| RAID 6 | (ディスク数 - 2) × 容量 | 安全性が高いが容量は減る |
| RAID 10 | (ディスク数 / 2) × 容量 | 速度と安全性の両立 |
RAID 0は、複数のディスクにデータを分散して保存する方式です。 冗長性がない代わりに、すべてのディスク容量をそのまま使えます。
計算式: ディスク数 × 容量
例: 8TB × 4台 = 32TB
RAID 1は、同じデータを複数のディスクに複製して保存するミラーリング方式です。 安全性は高いですが、使用可能容量は1台分になります。
計算式: 1台分の容量
例: 8TB × 2台 = 8TB
RAID 5は、データとパリティを分散して保存する方式です。 1台分の容量が冗長性のために使われるため、残りが使用可能容量になります。
計算式: (ディスク数 - 1) × 容量
例: 8TB × 4台 = 24TB
RAID 6はRAID 5より冗長性が高く、2台分のディスク容量をパリティに使います。 そのぶん、使用可能容量はRAID 5より少なくなります。
計算式: (ディスク数 - 2) × 容量
例: 8TB × 4台 = 16TB
RAID 10は、RAID 1とRAID 0を組み合わせた構成です。 ミラーリングを行うため、全体の半分が使用可能容量になります。
計算式: (ディスク数 / 2) × 容量
例: 8TB × 4台 = 16TB
| RAIDレベル | 使用可能容量 |
|---|---|
| RAID 0 | 32TB |
| RAID 1 | 8TB |
| RAID 5 | 24TB |
| RAID 6 | 16TB |
| RAID 10 | 16TB |
RAIDを選ぶときは、容量だけでなく、安全性や速度も重要です。 たとえばRAID 0は容量効率が高いですが、1台でも故障するとデータを失います。 一方、RAID 6は容量効率は下がりますが、2台の故障まで耐えられます。
「なるべく多くの容量を使いたい」のか、 「多少容量が減っても安全性を優先したい」のかで選び方は変わります。
RAIDでは、容量の違うディスクを混ぜると、最小容量のディスクに合わせて計算されることが一般的です。
たとえば、8TB・8TB・4TB・4TBの4台でRAIDを組む場合、 大きいディスクの余った分をそのまま活かせないことがあります。
容量を無駄なく使いたいなら、同じ容量のディスクをそろえるのが基本です。
手動で計算するのが面倒な場合は、RAID容量計算ツールを使うとすぐに確認できます。
ディスク本数、1台あたりの容量、RAIDレベルを入力するだけで、 使用可能容量の目安を簡単に計算できます。